“ナイス”とは具体的に言えば一緒に働きやすい人のこと。アメリカだと、すごく頭が良くても一緒に働くのはきついという人がたくさんいる。自分は優秀だから特別扱いをされて当然だと思ってるんだ。他の社員にもリスペクトがなくて、意地が悪い。Duolingoではこういう人は採らないことにした。
DuolingoをIPOする前にCFOを採用するときのエピソードでね。超優秀で申し分のない経歴の候補者がいたんだ。面接もして、ほぼ決まりだった。でも最後の最後で採用を断念した。実はその候補者をホテルから空港に送迎するドライバーとの会話も面接の一部だったのだけれど、その人はドライバーに邪険に接したんだ。そういう人がインターンにどんな態度をとるか考えたら、Duolingoにはそういう人材はいらないと思ったから。
上司がどんなに的確なアクション・プランをもっていたとしても、あるいは、口では”部下思い”っぽいことを言ったり、”優しい言葉遣い”を心がけていたとしても、潜在意識において、「自分の出世のために部下を動かしたい」「自分が評価されるために部下を利用したい」「部下に嫌われたくない」などといった「For me思考」が強ければ、それを部下は敏感に察知するでしょう。
完全に「For me思考」を捨てることはできない
ただし、「For me思考」を完全に捨てるなどと言えば、それは嘘になります。
人間はどこまでいってもエゴイスト。「For me思考」を完全に捨てることができる人間などいるとは思えません。「それができる」と言えば、それは「嘘」にしかならないでしょう。そして、相手は必ず「嘘」を見破り、「嘘つき」のことを信用することはありません。
だから、「For me思考」を捨てようなどと大それたことは考えないほうがいいと、僕は思っています。「For me思考」はあっていいのです。大事なのは、”For me”だけではなく、相手のこと、チームのこと、組織のこと、社会のことも本気になって考えること。「自分のため」でもあるけれど、周りにとってもプラスになることを本気になって追求することで、「For me思考」を克服していくことができるのです(詳しくは、『影響力の魔法』に書いてありますので、ぜひお読みください)。
先月地上波テレビ番組の収録があった。当日は6時間ほど撮影があったのだが、その際にニュースなどでよく見るようなバズーカ砲と思えるほど大きなビデオカメラを向けられる中、その中の一人のカメラクルーはiPhoneとGoProを使っていたのだ。
驚いて質問をすると「最近のiPhoneはとても画質がきれいなので、大型カメラが持ち込みにくい場所では結構使ってますね」と答えてくれた。テレビ出演をするのは今回で4度目だが、iPhoneを使った撮影は初めてだった。
以上のことから、スマホは昔のように1-2年で買い替えをするものではなくなっているようだ。結論的にスマホの買い替えをするべきタイミングは大体3年位になるのではないだろうか。逆に買い替えの必要性が生じるのは次のようなものだろう。
1つ目はバッテリーが消耗したタイミングである。古い機種をモバイルバッテリーに繋げながら使用している人もいるが、大きく利便性を損なうので最近機種へ買い替えるのが良いだろう。
次はソフトウェアのセキュリティである。古い機種はセキュリティ更新ができなくなってしまうと、そこからデータ流出やウイルス感染などのリスクが生じる。銀行や証券口座のパスワードが抜かれるとなれば、スマホの買い替え代どころではないコストを払うことになってしまう。これはすぐに買い替えるべきだろう。
また、歩く時にお腹を使えていないと背骨のS字カーブが失われ、地面からの衝撃が背中や腰まわりにダイレクトに伝わって腰痛になりかねません。坂道を上るような感覚で歩いてお腹をしっかりと使い、腰痛を予防しましょう。
ところでなぜ、お腹を使った歩き方ができないのかというと、お腹を使わずに歩くほうがラクだから。お腹の筋肉を使えていない人は、脚を持ち上げられずにすり足気味だったり、そろそろと小股で歩いたりしているはずです。恐らくラクな歩き方がクセになっているのでしょう。
幸福になることを選択して、そうなれるように取り組むのは、筋肉をつけるのと同じだ。減量するのと同じだ。仕事で成功するのと同じだ。微分積分を学ぶのと同じだ。君にとって幸福が重要だと心に決めよう。何よりも幸福を優先しよう。幸福に関することを片っ端から読もう。
・よくある秘訣の1つが瞑想――洞察瞑想だ。自分の心の働きを理解するという、具体的な目的を持って取り組もう。
・今この瞬間を鋭く意識しよう。そして心の中で誰かを責めているのに気がついたら、自分を止めて「これをポジティブにとらえるとどうなるか?」と考えよう。私も昔はムッとすることが多かった。今はいつでもポジティブな面を探すようにしているよ。昔は理性的に努力する必要があった。ポジティブな面を見つけるのに何秒かかかった。今は1秒もかからない。
・肌に日光を浴びよう。顔を上げてほほえもう。
・君が何かを欲していることに気づいたら、「それを手に入れなければ不幸になるほど自分にとって大切なのか?」と考えてみよう。すると、ほとんどの物事がそうじゃないことがわかる。
・カフェインをやめると幸福感が増すと思う。精神的にもっと安定した人間になれるんだ。
・毎日ワークアウトをすると幸福感が増すと思う。体が平安だと、心も平安になりやすい。
・誰かを批判すればするほど、君は孤立してしまう。その瞬間は気分がいい。自分のほうが優れていると考えて、自分に満足する。でもしばらくすると、孤独を感じる。何を見ても悪い面しか目に入らなくなる。世界は君の感情を照らし返す鏡なんだ。
・自分は幸福な人間だと、友人に宣言しよう。そうすると、その言葉に合わせて自然に幸福になれる。一貫性バイアスが働いて、自分の言動に一貫性を持たせようとするんだ。それに友人たちも、君が幸福な人間だと思うようになる。
・スマートフォンの3つの機能をなるべく使わないようにして、時間と幸福を取り戻そう。電話、カレンダー、アラームだ。
・秘密が多ければ多いほど幸福から遠ざかってしまう。
・気分が落ち込んだ? なら、瞑想や音楽、運動で気分をリセットしよう。そして、1日の残りの時間に夢中になれるものを選び直そう。
・快楽順応は自然の物事(食べ物、セックス、運動など)よりも、人工の物事(車、家、衣服、お金など)に強く働く。
・例外は認めない――スマホなどの画面上で行うすべての活動が幸福を損ない、画面を使わないすべての活動が幸福を促す。
・私の個人的なモノサシ。興味ではなく義務から何かをする時間は、1日のうちのどれくらいか?
・視聴者の不安と怒りを煽るのが、ニュースの仕事だ。でも科学、経済、教育、紛争の傾向を見る限り、世界は基本的によい方向に向かっている。楽観的でいこう。
・政治、学問の世界、社会的地位はすべてゼロサムゲームだ。ポジティブな人をつくるのはプラスサムゲームだ。
・脳内のセロトニンを薬を使わずに増やそう。日光、運動、ポジティブ思考、トリプトファン[幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの原料の1つで、多くのタンパク質に含まれる]が効く。
習慣がこれからのあなたをつくる
・変えたい習慣を1つ選ぼう。変えたいと強く願おう。変わった自分を心に思い描こう。
・無理なく続けられる方法を考えよう。
・ニーズ、行動の引き金(トリガー)、代替行動を特定しよう。
・友人に宣言しよう。
・しっかり追跡しよう。
厄介事に対処するためのコツ
Qあなたにとって「受け入れる」とはどういう状態のことですか?
どんな結果が出ても気にしないこと。バランスと重心が取れていること。一歩下がって大局的に物事をとらえることだね。
私の求めるものが必ず手に入るとは限らないし、もしかすると今起こっていることが私にとって最善のことなのかもしれない。それを現実として早く受け入れれば受け入れるほど、早く適応できる。受け入れる状態に達するのはとても難しい。私がいつも試しているコツが2つほどあるけれど、いつも効果があるわけじゃない。
1つめのコツは、一歩下がって今までの人生で経験した苦しみを見つめることだ。それを書き出してみる。